お知らせ

More
Toggle

表情

あなたって最低ね。伝え方で言葉の意味が変わる

「あなたって最低ね」

女は、男に微笑みかけて言いました。
今度は、男はが女に何か囁きました。

「ほんと最低」

女は、男の肩のあたりを軽く叩きました。

「なんだよ。叩くなよ」

と言いながら、男も微笑みました。

そんな光景を、僕はまるで映画を観ている1人の観客のように、ぼーっと眺めていました。

これは、僕が20歳ぐらいの出来事。

あたりが暗くなって、その2人とまた会う約束をして、僕は別れました。

帰り道、なんだか胸にじわじわと込み上げてくるものがありました。

「なんだ、この感情は」

僕は、そのとき初めて自分が嫉妬しているんだということに気がつきました。

「あなたって最低ね」

嬉しそうな女の声が、ずっと耳の奥で聞こえました。

言葉は、不思議なもの。

「何を言うかよりも、どう言うか」が大切だったりします。
なぜなら、僕はその男が「あなたって最低ね」って言われるのを、心から羨ましいなぁと思ったから。

「あなたって最低ね」

数年たって、僕もそう言われるときがきました。
でも、それは残念ながら微笑みながらの「あなたって最低ね」では、なかったですね。

相手の顔を見るのが怖かった。
たぶん、軽蔑の眼差しで僕を見ていただろうから。

あなたにも、こんな経験ありますか?

「あなたって最低ね」

微笑みながら言ったこと。言われたこと。
捨て台詞のように言ったこと。言われたこと。

あなたは、伝え方で言葉の意味を変えることができます。

ぜひ、覚えておいてくださいね。

「すごいですね」

「素敵ですね」

そんなポジティブな言葉でも、心にまったく響かないこともありますよね。
人は、わかってしまうんですよ。

相手が何を考えているのか。思っているのかを。

よく、コミュニケーション術で「まず相手を褒めましょう」と言いますよね。
でも「その通りにやってみて、かえって相手に嫌われました」と、僕に相談に来る人は1人ではありません。

それは「何を言うか」ということに、フォーカスし過ぎなんですね。
人は、そんなに鈍感じゃありません。

本音が、透けて見えるんです。

上辺だけで言っている。
下心があって言っている。

その表情、声、体の動きから読み取ってしまうものなのです。

だからこそ「どう言うか」ということに、フォーカスしましょう。

僕は、いい仕事をしたスタッフに、こう言います。

「君、クレイジーだな」

当然、彼らは喜びます。

なぜなら、そのとき僕はニヤッと笑っているからです。

Return Top