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会話

つまらない質問は一切しない。感情レベルの会話で相手との距離を一気に縮める

気になる人を惹きつけたい。
だけど、そんな会話ができない。

そう悩む後輩がいました。

彼は、長い期間ある講師のもとで「コミュニケーション講座」を勉強していました。

けれど、いつまでたっても気になる相手との距離が縮まない。
彼は、自分が学ぶ「コミュニケーション講座」が合っているのか疑問に感じ始めました。

そこで、彼は僕のもとに相談に訪れました。

百聞は一見に如かず。

彼は、いったいどんな会話をしているのか。
僕は、彼と彼の気になる女性と3人で会うことにしました。

カフェの扉を開けると、窓際の席に2人はすでに座っていました。

簡単に挨拶をすませると、僕は彼の会話に耳を傾けました。

彼が、なぜ彼女を惹きつけることができないのか。

すぐにその答えがわかりました。

彼は、彼女につまらない質問ばかり投げかけるのです。

「天気がいいですね。こんな日はピクニックに行きたくなりませんか?」
「今朝のニュース見ましたか?あの党首、またやらかしましたね」
「芸能人で誰が好きですか?僕はですねぇ…」

天気の話。
世間話。
常識的な話。
政治の話。
論理的な話。

沈黙を怖れるかのように、彼は次から次へと質問していきます。
一番いただけないのは、彼本人がたいしてその話に興味を持っているわけでもないのです。

それが相手にも伝わっています。

たとえば、相手のことが嫌いでしょうがない。早々に話を切り上げたい。
それなら、そんな会話もいいかもしれません。

でも、もし目的が「この人を惹きつけたい」ということなら、そのような質問は極力避けるべきなんです。

では、どんな話をすればいいのか?

それは、感情レベルの会話をすることです。

その女性は、相手の目を不思議そうにじっと見る癖がありました。

「いくら俺のことが好きだからって、そんなにじっと見るなよ」

たとえば、彼はそんなふうに冗談を言ったっていいわけです。
もちろん、相手が「そんなはずないでしょ」と、突っ込む余地を与える必要はありますが。

ほどなく、彼女はショートケーキを注文しました。

会話に夢中になったからでしょう。
彼女の口元には、少し生クリームがついています。

彼は、無言のまま慌てて彼女の口元を拭いてあげようとしました。
彼女は「大丈夫」と言いながら、それを軽く拒否しました。

彼は「しまった!」という顔をして、気まずい空気が流れました。

僕は、真面目な顔で言いました。

「おいおい、いま彼女から君に『ねぇ拭いて』って言うところだったんじゃないか。彼女は甘えたかったのに、先に余計なことするなよ。ほら、もうプンプン怒ってるじゃないか」

彼女は「ちがいますよぉ」と言っいました。
一瞬恥ずかしそうに。
でも、それはすぐに笑いに変わりました。

彼は「進藤さん、なんてこと言うんですかぁ」と半ば本気で言いました。

後日、僕は彼に伝えました。

「あれは、君に覚えてほしい会話の例のひとつだよ」

彼は、少し肩を落として呟きました。

「そうでしたか。それにしても、あのコミュニケーション講座、意味ねぇ…」

僕は、その「コミュニケーション講座」が、どんなものかはわかりません。
たぶん、まったく意味がないものではないでしょう。

ただ「誰かを惹きつける」というコミュニケーションではなかったのかもしれませんね。

表面上ではなく、感情レベルでする会話というものがあるのです。

「知らず知らずのうちに、言うつもりがなかったことまで話してしまった」

僕と話したことがある人ならわかると思いますが、僕と話してそんなふうに感じる人がいます。
それは、僕は感情レベルの会話をしているからなんですね。

いま、自分はどのレベルで会話しているのか。
つまらない表面上の会話になっていないだろうか。
相手の感情を引き出す会話をしているだろうか。

あなたも、今日からそのことを意識して会話してみてくださいね。

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