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会話

魅力的な狼は本音で語る。大切なことは赤ずきんに「何が伝わるか」ということ

男子が女子を口説くとき、いつも不思議に思うことがあります。

なぜ、男子は「何もしないから、俺の部屋に来てよ」と言うのだろうと。

僕は、セミナーでこの話をするのが好きです。

「なぜか男子は、何もしないから俺の部屋に来てよと女子に言いますよね?」

僕が、悪戯っぽく言います。

そうすると、女子たちはクスッと笑います。
男子たちは、苦笑いして目を伏せます。

なぜだと思います?

女子は、このことを男子に言われたことがあるからです。
男子は、このことを女子に言ったことがあるからです。

不思議なもので「僕は安全な男だ」とアピールすればするほど嘘っぽく聞こえます。

「何もしないから」という前置きが余計なのです。

女子は、こういう男子の嘘を一瞬で見破ります。
また、見破れる女子になってほしいなと思います。

あなたは、グリム童話の「赤ずきん」を知っていますよね。

赤ずきんと呼ばれる女の子が、お使いを頼まれます。
赤ずきんは、森の向こうのおばあさんの家へと向かいます。

しかし、彼女はその途中で一匹の狼に会って、狼にそそのかされてしまいます。

狼は先回りをしておばあさんの家へ行きます。
そして、家にいたおばあさんを食べてしまう。

狼は、おばあさんの姿に成り代わり、赤ずきんが来るのを待ちます。

ようやく赤ずきんがやってきて、おばあさんの姿になった狼に言います。

「おばあさんの耳は、ずいぶんと大きいのね」
「そうとも。お前の言う事がよく聞こえる様にね」

「おばあさんの目は、大きくて光っているわ。何だか怖い」
「そうとも。可愛いお前を、よく見るためだから」

無垢な赤ずきんは、ずる賢い狼の言葉を信じてあっさり飲み込まれてしまいます。

ちょうど男子も、この物語の狼のように赤ずきんを飲み込もうとします。
でも、逆に赤ずきんに返り討ちにされます。

「なぜだろう・・・」

狼である男子は悩みます。「何もしないから」と言ったのに。

でも、女子である赤ずきんにはわかってしまう。

「目が大きく光っているのは、わたしを食べるためだわ!」

人の本音は、恐ろしいほど相手に伝わってしまいます。

男女関係だけではないですよ。
とくにセールスをする人も、気をつけましょうね。

「御社の売り上げのために・・・」
「社長のお話を聞かせていただきたいので少しお時間を・・・」

本当ですか?

今月のノルマを達成したいだけじゃないですか?
そっちの本音のほうが伝わっていませんか?

強硬なセールスをようやく断ったらどうでしょう。

「じゃ、もういいです!」

相手の態度は、みるみる豹変します。

そして、あなたは溜め息をついて言います。

「ほら、やっぱり狼だった!」

「惹きつける力」がある人は、本音が相手に伝わっているのを前提に戦略を練ります。

これからすごく重要なことを言いますよ。
これができると、人を惹きつけることができます。

魅力的な男子、女子、リーダーになれます。

1「本音で語る」
2「最後まで相手を守る」

たったこれだけです。
でも、多くの人はこの簡単なことができないのです。

1つポイントがあるとすれば「本音で語る」ときに淡々と語るのではなく、あなたが相手から可愛いなぁとか憎めないなぁと思われるとベストです。

「本音で語る」あなた自身も、相手に本音がバレていることを前提に話すのです。

惹きつける力がない狼は、この逆をしてしまっています。

相手は無垢な赤ずきんではなく、賢い赤ずきんだということに気づきません。
本音が伝わってしまっていることに気づいていません。

本音を隠し通せていると、自分だけが錯覚しているのです。

最後に、せっかくなので惹きつける力的「赤ずきん」をお話をしましょう。

赤ずきんであるあなたは、惹きつける狼に言います。

「おばあさんの手の大きいこと。こんなに大きかったかしら?」
「そうだよ。お前を食べてしまうためだよ」

惹きつける狼は、あっさり本音を言います。
それが正直すぎて、赤ずきんは笑います。

「食べられる準備はできてるかい?」
「だめに決まっているでしょ」

狼は、ただ会話を楽しんでいるように見えました。
赤ずきんは、逆に食べられる気がしなくなりました。

「あら。もうこんな時間」

赤ずきんは、楽しい会話で外が真っ暗になっているのにまったく気がつきませんでした。

「赤ずきんよ。今夜はもう帰りな」
「ええ。でも・・・帰っていいの?」

「当たり前だよ。これ以上遅いと眠る時間がなくなってしまう」
「うん・・・」

「さぁ、お前の家まで送っていってあげよう」

空を見上げると、満月が煌々と輝いていました。

赤ずきんは、狼の「お前を食べてしまうためだよ」と言った手が頼もしく思えました。

「何もしないから、お前の家に入っていいかい?」

この狼も、最後はそんなことを言うのかな。

赤ずきんは思いました。

しかし、その心配は無用でした。

「赤ずきん。今夜はゆっくり眠るんだよ」
「楽しかったよ。赤ずきん」
「おやすみ」

狼は、そう言うと、すっと闇の中に消えていきました。
家に帰ってきた赤ずきんは、ふと考えました。

「なぜこの狼は、ほかの狼のように私を食べようとしなかったのだろう?」
「冗談かもしれないけど、私を食べてやると言っていたのに」
「でも、私を守ってくれた」

赤ずきんは、疲れているので布団に入るとすぐ眠れると思ったのに寝返りを打つばかり。

なんだか・・・。

寂しいような。
嬉しいような。
不思議なような。

その夜、赤ずきんはずっと眠ることができませんでした。

「安全だよ」と言いながら、実際は危険な狼。
「危険だぜ」と言いながら、最後まであなたを守る狼。

あなたは、どちらの狼が好きですか?

「あの狼にまた会いたいな」

やがて、赤ずきんの頭から魅力的な狼が離れなくなります。

結局はこういうことです。

大事なことは「何を言うか」ではありません。
相手に「何が伝わるか」がすべてです。

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